【イギリス】5年後、軍隊がAIでどう変わる?

イギリス軍が「AI主導」で大きく生まれ変わろうとしています。
国防長官ジョン・ヒーリー氏は、「5年後、軍と戦場でAIが大きな役割を果たす」と語り、AIを中心に据えた戦略的防衛見直しを間もなく発表します。
この見直しは、過去のような高額で長期化する兵器調達の失敗を防ぎ、NATOの中で最先端の軍隊を目指すものです。
例えば最新のアジャックス戦車は、15年前に導入が決まり、実際の配備に8年も遅れました。こうした遅さが命取りになる時代、
イギリス軍は「戦時ペース」で新技術を導入・改良する方針です。

ウクライナ戦争では、死傷者の8割がドローンによる攻撃。戦場のテクノロジーの進化スピードは“週単位”です。
すでにイギリス軍はエストニアなどでAI搭載の監視システムを実験中で、敵の発見から最適な武器選択まで自動化できるレベルに。
また、防衛予算の10%をAIやドローンなど新技術に割り当てると明言し、関連企業への発注も急増中です。
米パランティア社のAIはイスラエル軍でも活用され、イギリスでも採用が拡大。
AIが戦略決定や装備開発だけでなく、8,000件超の外部意見を分析して国防計画の策定にも利用されています。
今後は完全な装備でなくても現場に投入し、使いながら改良を進める「現場重視」も加速。イギリス軍の変革は、世界の軍事バランスにも影響を与えそうです。 

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