【北朝鮮】特権階級の子どもがマネる「あの娘」とは?

北朝鮮で、金正恩総書記の娘・キム・ジュエさんのファッションをまねる子どもたちが増えています。
特に「特権階級」の家庭に育った子どもたちの間で、彼女の服や髪型を再現しようとする競争が起きているのです。
彼らが通うのは、芸術や科学などの課外活動が行われる「学生少年宮殿」。
この施設に通えるのは、党幹部や裕福な企業家の子どもたちに限られています。
そんな子どもたちは、キム・ジュエさんの着ていたレザージャケットやベルボトムのズボンをほしがり、「あの子と同じだ」と誇らしげに言うのです。
しかし、北朝鮮では指導者のまねをする行為は政治的に問題視されることもあります。
そのため、親たちは内心ヒヤヒヤ。
それでも、彼らが罰せられることはほとんどありません。
特権階級ゆえの“免除”が存在しているのです。
この現象は、ファッションという形を借りた「階級アピール」にも見えます。
北朝鮮社会の中で、いかに特権層が自由を持ち、一般市民と切り離されているかを象徴しているのかもしれません。