【インド】名門大学に根強く残るカースト差別

インドの最高峰理工系大学IIT、インド工科大学は、厳しい試験と高収入の仕事で知られます。
しかし、「下層」カースト出身の学生にとって入学後に待ち受けるのは、差別の壁でした。

入学時は夢のようだったという学生アミットさん。
ですが、出身カーストが知られると、周囲の態度は一変。
「成績ではなく、仮想カーストへの優遇制度で入った」と陰口をたたかれ、孤立感に苦しみました。

IITデリーの調査では、歴史的に差別を受けてきた学生の75%が侮辱を経験。
一般層の多くは、その発言に無関心か同意していたという結果も。
さらに、姓からカーストが判断され、食堂やカフェでも格差が広がっている現状です。

改善策として設けられた指定カースト/指定部族支援窓口も、十分に機能していません。
下層カースト出身の教員の採用も進まず、制度の形骸化が懸念されています。
社会的優遇に対する誤解と偏見が、いまだ根強く残る現実が浮き彫りとなりました。

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