【オーストラリア】絶滅のワケはひきこもり?巨大カンガルーの謎

巨大なカンガルーが、実は「家から出ないタイプ」だったと聞いたら驚きませんか?
最新の研究によると、5万年前までオーストラリアに生息していた「プロテムノドン」という絶滅したカンガルーは、体重が最大170kgもありながら、ほとんど移動せず、限られた地域で暮らしていたそうです。
現代のカンガルーは広範囲を跳ね回るのに対し、この古代種はクイーンズランド州の洞窟近くにとどまり、安定した熱帯雨林の葉を食べて過ごしていました。
歯の化石からは、彼らが生まれてから死ぬまでほぼ同じ場所にいたことが明らかになっています。
しかしその引きこもり生活が命取りに。
気候の変化で森が乾燥し始めると、移動能力の低い彼らは適応できず、絶滅してしまいました。
研究者はこの発見を通じて、環境変化に強い動物の条件をさらに探る予定です。