【フィンランド】クマ対策に強化ゴミ箱導入実験

フィンランドで、人間とクマのトラブルを減らすための新しい試みが始まりました。
野生動物が住宅地に近づくのを防ぐため、「クマに強いゴミ箱」の実証実験が行われています。
この取り組みは、フィンランド野生動物庁が主導し、クマが簡単に開けられないように金属部品や特殊なロックを備えた240リットルのゴミ箱を導入しています。
既にヨーロッパの他の地域で効果があった設計を採用し、地元の廃棄物収集業者と協力しながら、安全性と利便性の両立を目指しています。
さらに、住民への教育も進められており、クマが活動を始める春に向けて注意点を伝えています。
エサになる物を屋外に出さない、ペットの餌は密閉して保管するなどの対策が推奨されています。
クマが敷地に現れた場合は、大きな音を出して追い払い、何度も現れるようなら緊急通報が必要です。
クマの目撃例はまだ少ないものの、今後の増加に備え、先手を打った取り組みとして注目されています。