【北朝鮮】飢える庶民と贅沢する富裕層

北朝鮮では春の「飢えの季節」が始まり、多くの国民が食料不足に苦しんでいます。
ところが一方で、裕福な市民たちは春用の高級ファッションを買い求め、市場では高額な衣類が飛ぶように売れています。
平城や南浦、開川など主要都市では、中国からの既製服を元にした春物衣類が大量に生産され、市場で販売されています。
中でも人気なのは、1着300〜500元(約6,000〜1万円)するジャケットや、1,000元(約2万円)を超える高級品です。
この金額は、30kgのコメが買えるほどの価値がありますが、それでも洋服を優先して買う人が少なくありません。
北朝鮮では、高価な服やバッグ、靴を持つことが社会的地位の象徴となっており、「高ければ高いほど品質が良い」と信じられています。
そのため、製造工場もあえて値段を上げて売ることで、高級感を演出しているとのことです。
しかし現実には、食べ物に困っている人が食事を減らしたり、断食する一方で、富裕層は春の衣替えに数千元を平気で使っているのです。
このような極端な貧富の差は今後さらに広がると見られ、庶民の生活はより厳しさを増していく可能性があります。

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