【トルコ】密造酒が招く悲劇、急増する中毒死

トルコでお酒を飲むことが、命を危険にさらす事態になっています。
2025年に入り、密造酒による中毒死が急増し、すでに160人以上が死亡しました。
政府は密造酒の取り締まりを強化し、2月末までに約64万8000リットルの違法アルコールを押収。
560人の容疑者を逮捕しました。
なぜ密造酒が蔓延しているのでしょうか?
背景にはアルコール価格の高騰があります。
トルコの伝統的な酒「ラク」は1本約35ユーロ(約5700円)もするため、多くの庶民が手を出せません。
政府の酒税は過去15年間で2553%も増加し、人々は安価な密造酒に流れてしまっています。
しかし密造酒には、視力障害や内臓不全を引き起こす有毒なメタノールが含まれていることが多く、命を落とす危険性があります。
メタノールを含む酒は、匂い、見た目と味も普通のアルコールと同じで区別は困難だと専門家は指摘しています。
政府の高額な酒税政策は、酒の消費を抑えるどころか、違法な密造酒の流通を助長し、結果として多くの死者を生んでいるのです。