【スペイン】九九を教えない数学教育改革

スペインでは、数学の学力低下が深刻な問題となっています。
PISA調査では欧州平均を下回る結果が続き、教育関係者は改革の必要性を訴えています。
特にカタルーニャ州では、2014年から新しい指導法が導入され、数学教育の大きな変革が進められています。
従来の暗記中心の授業から、論理的思考を育てる方式へ転換する学校が増加。
例えば、テクノス校では、生徒が実験や問題解決を通じて数学の概念を学ぶ方法を採用しました。
この「探究型学習」は、数学の楽しさを引き出すと評価されています。
現在、スペイン国内1,700校、海外を含めると2,100校がこの手法を取り入れています。
しかし、この新しい教育法には賛否があります。
特に議論を呼んでいるのは、「九九を教えない」という方針です。
従来のように掛け算の表を丸暗記させるのではなく、数の概念を理解することに重点を置いています。
一部の保護者は、「九九を知らずにどうやって計算するのか?」と懸念を示しています。
また、タブレットなどデジタル機器の使用が増え、学習方法が大きく変わることにも賛否があります。
教育者は「暗記ではなく、数学的思考を伸ばすことが大事」と主張していますが、
この方法が本当に効果的かどうかは、今後の学力調査の結果にかかっています。