【北朝鮮】市場が閑散 商人も客も消えた理由

北朝鮮の市場が静まり返っています。
新義州の市場では、通常なら賑わう時間帯に、商人も客もまばらな状態が続いているのです。
地元の情報筋によると、原因はお金の不足と露店の増加です。
「人々に買い物をする余裕がなく、夜になると露店が路地に並ぶため、正式な市場には誰も来なくなった」といいます。
さらに、商人たちは市場税を払うメリットを感じられず、店を畳むケースが増えています。
北朝鮮政府は「20×10地域開発政策」を掲げ、国内産業の発展を強調しています。
しかし、市場に並ぶのは中国製品ばかりで、国内生産品はほとんど見られません。
経済活性化のはずが、市場の実態は逆行しているのです。
このままでは、市場経済の衰退が北朝鮮全体の経済にも大きな影響を及ぼすかもしれません。