【ロシア】戦争の犠牲が最も重いトゥヴァ共和国

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、最も大きな犠牲を強いられている地域の一つが トゥヴァ共和国です。
人口わずか 33万6,000人のこの小さな共和国では、戦争による 戦死者が948人確認されています。
これは、ロシア国内で 最も戦死率が高い地域です。

トゥヴァの多くの家庭が戦争の影響を受けています。
ある母親は、「息子を戦争で失い、夫は酒に溺れるようになった。私は娘たちのために生きるしかない」と涙ながらに語りました。
地元では 葬儀が日常的な光景となり、悲しみを酒で紛らわそうとする人が増え、暴力も多発しています。

ロシア政府の統計によると、同国の軍事作戦への支持率は 78%に達しています。
しかし、トゥヴァのような犠牲が集中する地域では、「国家のために戦う」という言葉の重みが違います。
愛する家族を失った人々にとって、戦争は単なる政治問題ではなく、日常そのものを変えてしまう現実なのです。