【中国】英雄馬バイロンの死に全国が悲しむ

中国湖北省で溺れた男性を救った白馬「バイロン」が、救助から7日後に急死しました。
突然の腸閉塞が原因で、全国の人々が彼の死を悼んでいます。

2月4日、39歳のウイグル族の男性イエリバイ・ドスンベクさんは、湖北省の漢江で溺れていた男性を見つけ、愛馬バイロンと共に救助に向かいました。
バイロンは約40メートルを泳ぎ、ドスンベクさんを背に乗せながら溺れた男性を岸まで運びました。
この勇敢な行動により、彼らは「義勇模範集団」として表彰されました。

しかし、救助の翌日からバイロンの体調は悪化。
食欲不振や下痢の症状が現れ、獣医の治療を受けました。
式典にも出席しましたが、その後さらに容体が悪化し、高熱や便秘に苦しんだ末、2月11日に亡くなりました。
専門家によると、馬の腸閉塞は非常に危険で、高い致死率を伴います。

バイロンの死は全国で悲しみを呼び、多くの市民が花を供えました。
地元政府は彼を称えるために銅像を建設し、川渡り大会の名称を「バイロン馬杯」に変更すると発表しました。
また、新疆ウイグル自治区の商工会議所は、ドスンベクさんに新たな白馬を寄贈することを決めています。
ドスンベクさんは「また同じ状況になったら、迷わず救助する」と語っています。